位置ゲーや白猫プロジェクトで有名なゲーム会社のコロプラ。
近年の業績は低迷したままとなっている。
2025年9月期の決算報告で今後の方針が打ち出された。
コロプラの強みを生かす路線へ、切り替える。
位置ゲーで有力IPと新規タイトルが出る予定。
やはり、気になるのは、これからのコロプラ。
当記事では、今後のコロプラを考察する。
コロプラとは

スマホゲームを中心にしているゲーム会社です。
アクションRPGの白猫プロジェクトが有名。
位置情報サービスに高い技術力を持っており、
スクウェア・エニックス社のドラクエウォークの
開発・運営にも携わっている。
白猫ブランド

白猫プロジェクトがコロプラの名前を有名にした。
派生ゲームとして、白猫テニス、白猫ゴルフ、フェスティバトルがある。
近年の業績は低迷

位置ゲーのドラクエウォークが好調を推移。
それ以外のゲームの業績が伸びていない。
大きな売り上げではないが、
安定して収益を上げているゲームは他にもある。
ただ、リリースした新規タイトルが
軒並み期待以下の結果となっている。
直近リリースしたフェスティバトル(フェスバプラス)、
異世界∞異世界の売り上げ推移は、
思わしくない状況が続いている。
加えて、ブロックチェーンゲームに手を出した結果、
大きな痛手を負っている状況だ。
NFT、いわゆるデジタル資産の一種は、
価値を見出すには厳しいことが露になっている。
未だにブロックチェーンゲームの開発を
続けていることが傷口をさらに広げている。
Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)

コロプラの大きな痛手となっているゲーム。
事実上、負の遺産になる可能性が極めて高い。
NFT、デジタル資産は、ある一定の限られた信頼性の高い
暗号資産ビットコイン等が残ることになるだろう。
流行りに乗って作られた、その他大勢と言える
NFT資産は期待こそ持たせるが、価値は見出されず、
元本割れ、行使価格を下回る状況。
とくに、Brilliantcryptoでは宝石の原石を発掘するゲーム。
宝石は、希少性が高い、他に同じものがない、または、少ないことが重要。
宝石の原石をどんどん供給すれば、当然のごとく、
その価値は下がることになる。
需要が無いのに、供給を続ければ、
価格が落ちる、価値が落ちるのは必然だ。
一刻も早くBrilliantcryptoは運用を止めるべき。
宝石の供給を止めなければ、価格の下落は止まらない。
コロプラ創業者の馬場功淳氏から「終わり方を考えている」
というインタビュー記事が出ている。
後々に尾を引かない終わり方をしたいところだ。
早急に打ち切る判断をしても良い状況である。
キャリア転進支援制度(事実上のリストラ)

70名程度のキャリア転身が実施される。
特別退職金も支給されることになっている。
対象者:26歳以上の正社員(マネージャー以上の管理職を除く)
募集期間:2025年11月24日~12月12日(予定)
退職日:2026年1月31日
元々、余剰人員を抱えていたと思われる。
正社員とグループ会社従業員を合わせると約1100人いる。
現在、サービス継続しているゲームタイトル数を考えると、
はっきり言って従業員の人数が多すぎる感は否めない。
全員が開発スタッフではないとは言え、
ちょっと従業員を採用し過ぎた感はあった。
とくにコロプラ社はホワイト企業を謳っている。
待遇の良い環境で人員を持て余しているのは良くない。
今後はAIの導入も進む。
コロプラ社はAI導入を積極的に行う方針なだけに、
この段階でのキャリア転進支援制度(事実上のリストラ)を
実施する経営判断は正しい。
強いて言えば、この状況を招いた経営陣、
とくに馬場功淳氏を中心とした中核の人達には、
役員報酬の減額・返上という処分を下して欲しいくらいだ。
その減額・返上分をキャリア転進支援制度の費用や
特別退職金に回して欲しいところ。
それぐらい経営判断のミスが招いた事態と言える。
ただ、企業としては失敗を糧に前を向かなければいけない。
今回の対応そのものは正しく、
今後のコロプラ社の業績を好転させる上で必要な対応だ。
位置ゲーの新規タイトル(有力IP、他社協業)

今回の決算で気になるの位置ゲーの新規タイトル。
グローバルに通用する有力IPで位置ゲーを予定。
しかも、2本のタイトルを出すことになっている。
コロプラ社は位置情報関連については確かな技術がある。
ドラクエウォークの成功は大きい。
RPGと位置ゲーは相性がとても良い。
ファイナルファンタジーなど、位置ゲーと合わせたら
面白い有力IPはたくさんある。
現在のスマホアプリゲームを見ると、
はっきり言って位置ゲーの数は少ない。
もう少し、あっても良いいんじゃないかと思っている。
パッと位置ゲーで思いつくのは、ポケモン、ドラクエ、モンハンくらい。
とくにファイナルファンタジーの位置ゲーは期待したい。
インディーゲーム路線

コロプラ社は一発を当ててやろうの方向性が強かった。
結果、大コケが続いている。
個人的にはインディーゲーム路線に目を向けて欲しい。
コロプラ社の白猫ブランドを利用した
少人数・低予算で開発されたゲームなど
一定の売り上げ・利益が見込める。
これまでのゲーム、そこと白猫を組み合わせて
隙間時間に手軽に遊べるゲームが以外とヒットする予感がある。
とくにスマホ操作と相性の良い、縦画面操作で、
通信負荷の軽いゲームなど、とくに良いはずだ。
アクション系よりも、カードゲーム、パズルゲーム、
ここと白猫ブランドを組み合わせると面白い。
馬場功淳氏(ばば なるあつ)※取締役会長

コロプラ社の創業者だ。
位置情報ゲーム、いわゆる位置ゲーを最初に作り出した人。
たしかにコロプラ社の基盤を作った人だが、
ここ最近の経営判断の誤りは酷い状況だ。
何か大きなことをしてやろう、一発やってやろう、
そこで奇抜な路線に向い過ぎている。
ユーザーの目線に立った、ゲームとしての面白さ、満足度
というより、馬場功淳氏自身が凄いということを
周りに見せたい欲求で動いているように見える。
簡単に言えば、自己顕示欲、プライドが高すぎる。
過去の発言「任天堂を倒す」「白猫プロジェクトを倒す」、
そういった発言は馬場功淳氏自身の対抗意識の現れ。
白猫に対抗意識があるのは、馬場功淳氏自身がメインで
関わっていないコロプラ社で生まれたコンテンツだから。
対抗心、競走意欲があるのは良いこと。
ただ、相手を潰すのではなく、相手の良さを研究しつつ、
より面白いゲーム、ユーザーに喜んでもらうゲームを
作るため低姿勢で紳士に取り組むマインドセットをして欲しい。
任天堂と協力する、白猫ブランドをより良いものにする。
こういった意識を持っていけるマインドになって欲しい。
決算を踏まえた今後のコロプラ社

決算の説明資料を見ると、ようやく危機感を持ったか。
というのが率直な感想になる。
とくに位置ゲーで新規タイトルを予定しているのは大きい。
これまでのコロプラ社は、迷走の連続だったが、
これからのコロプラ社は、業績を上向けてくる可能性が高い。
極端な話、変なこと(Brilliantcrypto)や、
余剰人員を抱えなければ、ある程度の利益は出せる。
確実に株式配当は出せるだけの基盤はある会社だ。
内部保留金はたっぷりあり、はっきり言って、お金持ちの会社。
堅実に強みを生かせる路線に向っていけば、
確実な利益を出せる。業績は確実に上向くはずだ。
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最後に
日本経済は長く低迷を続けました。
近年は長いデフレ期間を抜けて、インフレに移行している状況。
これからの日本経済、世界経済、企業業績は注目になります。
今後も気になることがあったら記事にしていきます。
投資の売買を推奨しているわけではありません。
投資は自己責任・自己判断でお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。(・ω・)_ _)ペコリ。


